どんな日も、どんな時代も、そばにある。

三条別院|浄土真宗 真宗大谷派
三条別院|浄土真宗 真宗大谷派

最新情報
NEWS

2022年10月4日

別院だより・三条教区通信

三条別院たより、教区通信10月号をお届けします。

『三条別院たより』10月号、『三条教区通信』181号をどうぞご覧ください。

2022年10月3日

ブログ

本のご紹介(東本願寺)

発行 東本願寺出版

著者 寺川俊昭・廣瀬杲・他4名

発刊 2022/8/28

頁数 408頁
価格 1,320円(税込)

時代や国が変わろうと、どれだけ文明が発展してもなくならない人間の問題、孤独や無気力、漠然とした不安…。
はたしていかなる時代社会にあっても私たちの真の依りどころとなり、生きる力となるものは何なのでしょうか。
真宗門徒にとってもっとも親しまれるおつとめであり、浄土真宗の精髄(エッセンス)が凝縮された親鸞聖人の偈(うた)「正信偈」を、近現代の真宗教学界を牽引した6名の碩学がリレー形式でひもとく一冊です。

購入をご希望の方は三条教務所までご連絡ください。(0256-33-2805)

2022年10月1日

ブログ

教区坊守研修会 開催報告

開催日 2022年9月16日(金)

講 師 梅澤 未有 氏 (高田教区第1組光照寺)

テーマ 「私の話 死にたいと言われたら」

報 告 藤岡 慶子(佐渡組 淨願寺・教区坊守会役員)

 

最初に、梅澤先生の生い立ちのお話から始まりました。梅澤先生のお母さんは、「死にたい、死にたい」と話す躁うつ病の患者さんでした。今から四、五十年前は精神科しかなくて、今のような進んだ医療は受けられなかったそうです。そのため梅澤先生と妹さんは、お母さんから虐待を受けていたそうです。毎朝トラブルがあり、学校へも遅刻寸前に通ったそうです。聞いていても、胸が痛くなるようなお話でした。梅澤先生が成人してから、お母さんは自殺してしまい、立派な遺言が残されたそうです。お母さんとのこのような関係がある中で、現在お寺でたとえば、自殺した人のご家族に、ただ、「たいへんでしたね。」というだけでは、いやだという思いがあるそうです。

 

講師の梅澤未有先生

 

次に、厚生労働省の日本自殺統計をもとに話されました。バブル崩壊頃には、三万人になり高止まり、2006年自殺対策防止基本法ができ、2016年頃から下がり、2012年には二万人に下がった。自殺予防週間もでき、令和二年になると、男性の自殺率が下がった。女性がやや上がっているのが見落とせない。自殺の原因は、イジメ、パワハラ、その他。死にたいとは、死にたいくらいつらいということで、本当はいきたい。

死にたいと悩みを相談されたら、

①評価せず話を聞く

②全部受け入れる

③無理ないよねとよりそう

④近くに助けてくれる人がいるかどうか聞く

ことが大切。

 

講義の様子

 

自殺遺族に寄り添う仏教が求められている。「苦」をケアすることが大切。グリーフケアのワークショップがある。

座談後のまとめの講義では、自分が遺族のケアをすることによって、梅澤先生自身もケアをうけたいと学んでいった。親鸞聖人は、浄土にいけると言っている。仏教では、自殺はいけないと言っていない。自殺は社会の問題。

自殺を苦しんでいる人、遺族の方の苦しみも身近に多くある。お寺のケアを学んでいくことの大切さを思いました。

 

 

坊守登録はしておりますでしょうか? 詳細はこちら ➡ 坊守籍簿登録について

2022年10月1日

ブログ

長岡地区・新潟地区合同女性研修会 開催報告

開催日  2022年9月5日(月)

テーマ  『観経に聞く 私の現場』

講 師  細川 好円氏(第17組護念寺住職)

報 告  古俣 福子 (第17組妙音寺 女性研修会スタッフ)

 

細川先生初めての講義を受けて、とても率直で解り易く、私達の生活と深く関わっているテーマだと思いました。

今がずっと続いていくと信じて、大切な事を後回しにして生きている私達は、何が大切であるかも判っておらずに生活を送っています。

 

講師の細川好円先生

 

日々、全ての事が移り変わって、様々な考えが浮かんでは消えていき、それに惑わされて思い悩んでいます。今日の一日は、最初の日であり最後の日なんだという自覚も無いまま、何気なく過ごしてしまっている。そして何処か別のところに行けると思って生きてしまっている。しかし、その場から一歩も動いていない事実を見ていない。今いる所以外に自分の人生は無いのだという覚悟を持って、「本当の人間になりたい」と願わなければ何をやっても上手くいかない。

お釈迦様が指し示してくれた 南無阿弥陀仏 は、「本物の人間になりたい」と願えば十八願は叶うのだという真理なのだ。全ては、今自分が立っているところ、そこが現場なんだと自覚して、一生懸命生きていくのだ。

と、力強く教えていただき、何が大切なのかを見返す事ができました。

 

各班別座談の様子

 

座談会でも、各班で活発な意見が出たようです。まとめの講義では、先生の「私に隠す事は何もない。」とご自身のお話などをしていただいて、笑いが会場内に溢れていました。

2022年9月18日

三条別院に想う

三条別院有志の会庭講の「好」を考える
風間 正喜 氏(第19組満願寺門徒 庭講代表)

▲三条別院の庭講の代表を務められていた大泉三郎氏が6月30日にお亡くなりになりました。今回は後任として代表を引き受けていただいた風間正喜氏より執筆いただきました。


【三条別院有志の会庭講の「好」を考える】

三条教区19組の役員で同朋会館に行っていたころ、三条別院列座斎木さんより三条別院をきれいにしたいので、掃除の手伝いをしていただけませんか、との話でしたので、「草取りでもすればいいのか?手伝えるな」と、引き受けました。実際はただの草取りではなく、参道の側溝のふたをはがし、溜まった土、かれた葉っぱなど取り除き作業。ただの草取りとは違い、めぇいっぱぇい汗をかかされました。午後から13日の法話、気持ち良く聞くことが出来た記憶があります。今振り返ると、別院の阿弥陀様がさせたのかな、と思います。この後受けた法話は睡魔をこらえて聞くことが多く、内容は跳んでいます。これがまた、我に返った時の「悪い・しまったー」の入り混じった気持ちよさ。たまりません。阿弥陀様にも勘弁してもらえると思います。書院から見る庭を、「浄土庭園」にしたいと思っておりますので、三条別院の阿弥陀様が「まだだ、まだだ」と、呼びつけているように思えるうちは、続けたいと思います。令和4年6月30日、三条別院有志の会庭講代表の大泉三郎氏環浄の知らせを受け、突然の事、戸惑い、受け入れがたい気持ち。手を合わせ浄土庭園へお念仏申します。小生が後を引き継ぎます。

庭講員参加者募集中。研修旅行も再開予定。写真は2018年の旅行の様子

【仏壇の前に座り阿弥陀様に合掌して初心忘れず】

お内仏の前に座り左右の手を合わせ、初心忘れず回想してみました。赤本を開き、三帰依文、正信偈、念仏和讃、回向、声を出して読み上げて、仏壇の阿弥陀如来と向き合い今日も良かったかなと、ちょっとだけ一人反省会。ですが、どうしてもわからないことがありすぎるんですね。何せ800年前の書き物と格闘して声を出して読み上げても、世の中の元号は令和4年ですから。とはいえ、『真宗の生活』(教化冊子2022年版)「篤く三宝を敬え」によれば、聖徳太子(昨年が1400回忌)『十七条憲法』第二条は「其れ三宝に帰(よ)りまつらずは、何をもってか枉(まが)れるを直さん」と結ばれます。三宝に帰依しなければ、現代生活の中のさまざまな枉ったことが直されないというのです。三帰依文の仏・法・僧の事が書かれています。凡夫にもわかります。うんうんうん。

正信偈はたくさん解釈資料が出ています。同朋新聞2019年11月号より2022年7月号まで33回連載がありました。(井上尚実大谷大学教授著)新聞を見ていて何故か嘆佛偈をやらされました。宗祖親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年慶讃法要に併せて『親鸞聖人の直筆にふれる正信念佛偈』を私は購入しました。すごくいい本です。語註(1から88まで)も解りやすく現代語訳です。次に回向。

願以此功徳 平等施一切

同發菩提心 往生安樂国

「願以此功徳」(和訳歌詞)

願わくは一切世界の人々と この出会いの喜びをみな平等に分かち合い ともに仏になる心発して 阿弥陀みほとけの安楽国に生れ 生きてはたらく身とならん

音楽法要の楽譜の和訳歌詞が出来て分かりやすくなりましたね。

問題は800年前に作られた念仏和讃。どなたかわかるようにしていただけないでしょうか、お願いします。

風間 正喜 氏(第19組 満願寺門徒、庭講代表)


○次回の「三条別院に想う」は、

山﨑 超 氏(第11組 淨福寺)

よりご執筆いただきます

▲次回は5月の慶讃法要お待ち受け大会で司会をされた山﨑さんにお話をお聞きします。

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