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三条別院|浄土真宗 真宗大谷派
三条別院|浄土真宗 真宗大谷派

三条別院に想う

三条別院有志の会庭講の「好」を考える
風間 正喜 氏(第19組満願寺門徒 庭講代表)

▲三条別院の庭講の代表を務められていた大泉三郎氏が6月30日にお亡くなりになりました。今回は後任として代表を引き受けていただいた風間正喜氏より執筆いただきました。


【三条別院有志の会庭講の「好」を考える】

三条教区19組の役員で同朋会館に行っていたころ、三条別院列座斎木さんより三条別院をきれいにしたいので、掃除の手伝いをしていただけませんか、との話でしたので、「草取りでもすればいいのか?手伝えるな」と、引き受けました。実際はただの草取りではなく、参道の側溝のふたをはがし、溜まった土、かれた葉っぱなど取り除き作業。ただの草取りとは違い、めぇいっぱぇい汗をかかされました。午後から13日の法話、気持ち良く聞くことが出来た記憶があります。今振り返ると、別院の阿弥陀様がさせたのかな、と思います。この後受けた法話は睡魔をこらえて聞くことが多く、内容は跳んでいます。これがまた、我に返った時の「悪い・しまったー」の入り混じった気持ちよさ。たまりません。阿弥陀様にも勘弁してもらえると思います。書院から見る庭を、「浄土庭園」にしたいと思っておりますので、三条別院の阿弥陀様が「まだだ、まだだ」と、呼びつけているように思えるうちは、続けたいと思います。令和4年6月30日、三条別院有志の会庭講代表の大泉三郎氏環浄の知らせを受け、突然の事、戸惑い、受け入れがたい気持ち。手を合わせ浄土庭園へお念仏申します。小生が後を引き継ぎます。

庭講員参加者募集中。研修旅行も再開予定。写真は2018年の旅行の様子

【仏壇の前に座り阿弥陀様に合掌して初心忘れず】

お内仏の前に座り左右の手を合わせ、初心忘れず回想してみました。赤本を開き、三帰依文、正信偈、念仏和讃、回向、声を出して読み上げて、仏壇の阿弥陀如来と向き合い今日も良かったかなと、ちょっとだけ一人反省会。ですが、どうしてもわからないことがありすぎるんですね。何せ800年前の書き物と格闘して声を出して読み上げても、世の中の元号は令和4年ですから。とはいえ、『真宗の生活』(教化冊子2022年版)「篤く三宝を敬え」によれば、聖徳太子(昨年が1400回忌)『十七条憲法』第二条は「其れ三宝に帰(よ)りまつらずは、何をもってか枉(まが)れるを直さん」と結ばれます。三宝に帰依しなければ、現代生活の中のさまざまな枉ったことが直されないというのです。三帰依文の仏・法・僧の事が書かれています。凡夫にもわかります。うんうんうん。

正信偈はたくさん解釈資料が出ています。同朋新聞2019年11月号より2022年7月号まで33回連載がありました。(井上尚実大谷大学教授著)新聞を見ていて何故か嘆佛偈をやらされました。宗祖親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年慶讃法要に併せて『親鸞聖人の直筆にふれる正信念佛偈』を私は購入しました。すごくいい本です。語註(1から88まで)も解りやすく現代語訳です。次に回向。

願以此功徳 平等施一切

同發菩提心 往生安樂国

「願以此功徳」(和訳歌詞)

願わくは一切世界の人々と この出会いの喜びをみな平等に分かち合い ともに仏になる心発して 阿弥陀みほとけの安楽国に生れ 生きてはたらく身とならん

音楽法要の楽譜の和訳歌詞が出来て分かりやすくなりましたね。

問題は800年前に作られた念仏和讃。どなたかわかるようにしていただけないでしょうか、お願いします。

風間 正喜 氏(第19組 満願寺門徒、庭講代表)


○次回の「三条別院に想う」は、

山﨑 超 氏(第11組 淨福寺)

よりご執筆いただきます

▲次回は5月の慶讃法要お待ち受け大会で司会をされた山﨑さんにお話をお聞きします。

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