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MEMORIES OF THE BETSUIN
2025年12月10日
本堂庫裏落慶法要厳修にあたって 渡辺正志氏(第24組正念寺住職)
本年も三条別院の御取り越し報恩講が円成しました。
私は組長の役目もあり二座の内陣出仕をさせて頂きました。
約12年前、非常勤列座として1年半程を勤めていたこともあり、何人かの列座さんとは顔見知りですので三条別院は身近に感じておりますし、その縁もあり退職してからも毎年ご門徒と報恩講には参詣させて頂いております。

先日、当山では約4年半に渡る本堂・庫裡の再建工事が終了して、列座さんにもお手伝い頂き無事落慶法要を厳修致しました。この建設で一番大切にしたことは、ご門徒や縁ある方が使用する本堂と庫裡にすることでした。具体的には、法事はもとより葬儀を執り行えること、それに加えお寺で亡骸を安置できる場所を設けました。以前よりお寺での葬儀を推進しておりましたので、多い年では1年間で葬儀の約7割のご門徒が利用されました。
私が小学校低学年の頃、自坊の報恩講というと本堂いっぱいの参詣の方があったことをよく覚えております。私は一人っ子でしたので、遊んでくれる方が大勢来たと勘違いしておりましたが、賑やかで楽しい時間であったことを毎年思い出します。
本堂・庫裡の建設には、年々少なくなる報恩講の参詣者を一人でも多くの方に来て頂きたいことが「ねがい」でもありました。お寺で通夜、葬儀を行うことは、ご門徒やそのご親族の方と多くの時間を共有することで、平素のお参りでは気付かない事や新たな発見を見聞きすることで、その後も親しく接して頂けるようになりました。
葬儀の準備や後片付けなどは坊守にも負担を掛けておりますが、お寺は住職のものではなく、ご門徒のものでもあることを伝えて理解を得ております。
長年に渡る建設中には、計画前から私の相談に乗り、共に悩んで頂いた大切な門徒役員の葬儀もございました。本堂・庫裡にて、一人でも多くの方とお念仏の教えを聴き、共に先んじて諸仏になられた身近なご門徒を偲び、私と遊んでくれる賑やかで楽しい報恩講に日々勤めてまいりたいと思っております。
三条別院でも当山でも来年も再来年もその先も報恩講が勤まります。
「おめさん そろっと参ろうて!」
追伸 本堂・庫裡の見学や寺院葬儀について遠慮なく是非お問い合わせ下さい。
2025年12月10日
御煤払い奉仕団のご案内
日時12月14日(日)9時から12時

当別院では毎年12月に、一年で溜まった埃を払う「御煤払い奉仕団」を開催しております。どなたでもご参加いただけます。御本尊、宗祖真向の御影(まむきのごえい)の御煤払いの後、皆さんで内陣を清掃する、一年に一度の恒例行事ですので、ぜひご参加ください。
◇場 所 三条別院本堂
◇持ち物 勤行集、念珠、
◇締 切 12月12日(金)までに当別院までご連絡ください。
◇冥加金 500円(お弁当をご用意します)
2025年11月17日
2025-2026三条別院除夜の鐘・修正会
三条別院では今年も除夜の鐘・修正会を行います。新年を三条別院の鐘とお参りで迎えませんか。皆様、お誘い合わせの上お参りください、お待ちしております。

2025年12月31日(水)23時30分受付開始
23時45分、輪番による第1打。引き続き参詣者の除夜の鐘。
深夜0時(2026年1月1日)より本堂にて修正会。
深夜0時30分頃より旧御堂で勤行、輪番による年頭の挨拶。
※22時から旧御堂を待機場所として開放し、仮整理券を配布いたします。また、旧御堂にて暖かい甘酒・ココア・振る舞い酒・大根煮を用意してお待ちしております。
2025年9月15日
2025年三条別院秋彼岸会のご案内
本年も三条別院秋彼岸会を下記の日程で行います。
毎日朝の6時から「朝の人生講座」を行います。三条市の「共食」事業に協力して、朝食としてパンを旧御堂で一緒に食べる試みをしております。
また、本年は金子大榮師の50回忌にあたり、東真行氏(東本願寺出版、元親鸞仏教センター研究員)より三日間にわたってご法話いただきます。
期間中に御虫干し展も行います。
21日は恒例のカンテツの「精進カレーお代わり自由」です。ぜひ三条別院までお申し込みください。

9月20日(土) 朝6時 人生講座「雅楽」 三条別院列座 小原 暁
午後1時30分 逮夜法要 東本願寺出版部 東 真行 氏
9月21日(日) 朝6時 人生講座「雅楽」 勝樂寺衆徒(新潟市中央区) 鏑木 智子 氏
午前10時 日中法要 ひきつづき 東 真行 氏 午後1時30分 逮夜法要 ひきつづき 東 真行 氏
9月22日(月) 朝6時 人生講座「雅楽」 靈善寺(長岡市中央区) 佐伯 祐晃 氏
午前10時 日中法要 ひきつづき 東 真行 氏
2025年6月12日
今こそ「真宗再興」を学ぼう
6月の定例法話は井上円先生より「蓮如上人の教え」

2025年5月・6月・7月の定例法話は、聞思学場室長の井上円先生(上越市淨泉寺住職)をお迎えしています。
6月の法話の講題は「蓮如上人の教え」。先生からいただいた資料の中には、あまり知られていない蓮如上人の人物像にも触れられており、味わい深い内容となっています。
蓮如上人が遺された『御文』には、『教行信証』を深く読み込んだ者が、やさしく門弟に語りかけるような独特の深みとあたたかさがあります。毎月28日の法話会でも現在吉崎で読まれた2帖目を学んでいますが、毎回新しいうなづきがあります。
現代の不透明な時代・社会の中、本山の「御影道中の活性化プロジェクト」をはじめ、蓮如上人の「真宗再興」という事績が、あらためて私たちを惹きつけているような気がします。
三条別院では、毎月28日の宗祖御命日のつどいには蓮如上人の『御文』を続けて課題としています。そんな中、井上先生から「蓮如上人の教え」についてを講題にしたいと連絡がありました。資料の一節には、次のような記述もあります。
「蓮如上人は5人の妻を持ち、娘14人、息子13人の子供を設ける。但し重婚はない。生前中の死亡者は4人の妻・娘6人・息子1人計11人である。」
また、2023年の彼岸会の講師の太田浩史先生は、真宗再興上人と呼ばれる蓮如上人の由来について、「一子相伝」から「五箇寺相承」への転換を教えていただきました。
真宗人物伝〈5〉光尊院真詮(松金直美氏執筆)には下記のようにあります。
「親鸞聖人による「真宗相承ノ大事」について、2世如信上人(1235~1300)から8世蓮如上人までは本山の住職ただ1人に口伝されてきましたが、蓮如上人は、口伝が相承されず、末代に本山が断絶してしまうことをおそれ、一族のうちで「法義ノ器量」を選んだのが五箇寺の始まりといいます」
蓮如上人の教えとその生涯について、何気なく聞いてきた方も多いと思いますが、改めてしっかりと聞いてみると新たな発見があります。ぜひ一緒に、蓮如上人の声に耳を傾けましょう。
- 期日 2025年5月13日(火)(済)、6月13日(金)、7月13日(日)(全3回)
- 時間 13時30分から15時(法話、座談)
- 講師 井上 円 氏(高田13組淨泉寺、聞思学場室長)
- 講題 「蓮如上人の教え」
- 毎月13日の先門首(闡如上人)の御命日にあわせた法話会です。事前申込不要です。
- お持ちの方は『真宗聖典』第二版をご持参ください。



