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三条別院|浄土真宗 真宗大谷派
三条別院|浄土真宗 真宗大谷派

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2022年4月6日

三条別院に想う

特別編㉒DODALO? を使ってみた〔田中美央 氏(ウコン農家)〕

【特別編㉒DODALO? を使ってみた】
▲「新型ウイルス感染症対策が取られる中で、人と人との直接的な対話が減ってきた」という課題の下、三条別院が制作したトークカードの販売が始まりました。告知作業をしていたところ、たまたま「実際に購入して使っていただいている方がいる」という情報を得ましたので、さっそく連絡し、感想等をお聞きしました。


三条別院さんが発行しているカードゲーム[DODALO?(どーだろー?)]を、先日友人達と遊んでみた。

きっかけは、教育関係で働いている友人が気軽に自分の「問い」を誰かに話せる機会が少なくなってきている、そして、対話の中でさらに「問い」が生まれるという事も新型コロナウイルス感染症蔓延の状況下では中々起きづらくなっている。そんな話を以前口にしていたことを思い出し、このカードゲームは「問い」の誘発剤になるのでは?と誘ってみたのだ。

心に残っている
「出会い」を
教えてください。

私は人との出会いの話をしたけれど、友人達は土鍋ご飯の美味しさとの出会い、新しい価値観との出会い、自分の挑戦との出会いの話。友人達の話を聞き、私が思う出会い=人という視野の狭さや知らぬ間に私の中で作り上げられていた固定概念を自覚した。

問いは一つでも、本当に答えは十人十色。
問い一つで、こんなにも色々と気付かされるなんて。
他者の答えに耳を傾け、好奇心をもち、面白がる。この感覚に久々にうわー、そっかー!なるほどー!とか、ぞわぞわしたり、ワクワクしたり。素直に楽しい時間だった。

対話をして、問いが増えれば、自分の引き出しも増える。
その引き出しに大切な人の価値観も仲間に入れていくことができれば、この先生きていく上でとても心強いお守りになってくれるのではないだろうか。

私は現在、三条市の下田地域でウコン栽培をおこなっている。
このウコンを継承してくれた師匠は昨年、大往生の末、他界。私はこの方との出会いが今もこれからもきっとお守りになるだろう。他者を受け入れ、好奇心を持って相手の話を聞く事、そして惜しみなく自分の知識も分け与えてくれる。そんな姿を一番身近で見せてくれた。

もし、もう一度会うことができたらこのカードゲームで遊んでみたいなと思う。
人生の大先輩は何を考えて生きてきたのだろうか。あえて、

目玉焼きには
何をかける?

という問いの答えを聞いてみたいとも思う。
「おらは塩だ~」とか言う声が返ってきそうだ
なあ。

田中 美央 氏(ウコン農家)

2016年に三条市(下田)の地域おこし協力隊として着任。そこで雪国でウコンを栽培する山崎一一(かずいち)さんに出会う。地域おこし協力隊卒業後、友人と合同会社一一を設立し「人生は長く、楽しく」をテーマにウコン栽培と商品企画・販売を行う。

▲新型ウイルス感染症が流行する中で、三条別院では職員による「三条エール飯」への協力、教区内寺院に呼びかけた「フードバンク」への協力、新たな文書伝導としての「DODALO?」の制作を行ってまいりました。昨年末に完成し、今後本格的に使っていただけるように展開していく予定です。
▲購入方法
三条別院で販売しています。また三条別院のHPからDODALO?販売サイトにリンクしております。

○次回の「三条別院に想う」は、
島津 崇之 氏(第18組満行寺)
よりご執筆いただきます


【次回は特別編㉓慶讃法要:「宿縁」と「宿業」について】
▲来る5月29日宗祖親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年慶讃法要三条教区お待ち受け大会が三条別院で開催されます。親鸞聖人はお念仏にであったよろこびを「遠慶宿縁」と表現されています。一方、新型ウイルス感染症の流行が2年続く中、参詣席の制限を設けるなどの工夫をしつつ、準備をしており、世の中は依然として、「自粛」という決して明るいとはいえない雰囲気です。慶讃法要儀式部会委員でもある島津氏は一見明るい「宿縁」と一見暗い「宿業」の関係について、最近考えられているとお聞きしましたので、執筆いただきたいと思います。

2022年4月6日

三条別院に想う

三条別院に想う(第12組淨照寺 小林光紀氏)

▲三条別院の責任役員を2010年より勤められた小林光紀氏が所属寺の住職を交代され、それに伴い別院責任役員を退任されました。小林氏に、現在にいたるまでの思い出などを語っていただきます。


別院の責任役員に2010年9月1日に就任して去る2021年10月28日付で自坊の浄照寺住職を退任する事により、約11年その職にあった責任役員を辞する事になりました。

この間には本山の750回忌御遠忌があり、また引き続いて三条別院の御遠忌がありました。三条別院の御遠忌を迎えるにあたって別院本堂並びに旧御堂等の修復事業も教区会議長の職も兼ねていた関係上、教区の御寺院御門徒の方々の浄財を募りながら、しかも国策としての消費税値上げ問題も絡んでおりましたのでその前に募財をお願いする中で皆さまのご協力によりお陰様で無事に修復事業を遂行できました。

責任役員在任中は教務所長兼輪番の職におられた方々は藤坂、鷲尾、池守、森田、そして現職の海岸の五人の方でありそれぞれがそれなりの個性がおありでしたが他の責任役員の方々と協力しながら至らぬ点は多々あったとは思いますがその職を務めさせていただきました。誠に有難うございました。

小林 光紀 氏 (第12組淨照寺前住職)

▲淨照寺宗祖親鸞聖人750回御遠忌法要で導師を勤める小林氏。同日に住職交代式も行われた。

2022年4月6日

三条別院に想う

感染症流行下での2年目のお取り越し(糀屋団四郎)

【特別編⑳感染症流行下での2年目のお取り越し】

▲お斎の席にて、参詣の皆さまに長く愛されてきた隠れた名品、辛味噌。沢山の要望にお応えして、おみやげ限定販売をしております。お斎で提供されるものは、別院の御勝手衆に代々伝わるものですが、販売用のものは、新飯田の糀屋団四郎さんにお願いしています(https://www.dansirou.com/)。今年はなんと計768個売れたということです。今回は辛みそ販売についてお聞きしました。


三条別院の報恩講の御斎は、辛みそが評判だった。私たち味噌屋がその辛みその製造を依頼されたのは5年ほど前だったと思う。評判の辛みそをお土産にしたいとのことだった。近くに住んでいながら、報恩講の存在を知らず、その辛みそを食べたことはなかった。まずは作り方を教わりにSさんを訪ねた。初めて食べる辛みそは、確かに美味しくて評判になるのも頷けた。とても辛いが甘みがあって、ご飯にのせても、鍋にいれても美味しくなりそうだ。その作り方は鍋に油をひいて唐辛子を炒め、味噌と……おっと、レシピや作り方についてはここまでしか書けない。なぜならこっそり教えてもらった秘伝だからだ。

1年目は、とりあえず200個と依頼をうけた。だが4日間ある報恩講なのに、初日に完売してしまった。慌てて蔵に帰って、追加の辛みそを作る。その繰り返しだった。2年目、3年目も初日は多めに作っても、飛ぶように売れてしまい、やはり慌てて追加の辛みそを作っていた。4年目の去年は、コロナで土産物販売がなかった。「あの辛みそを売ってくれませんか」と何度か味噌蔵にも電話がかかってきた。しかし、なんといっても報恩講でしか手に入れることはできない特別な辛みそだ。無念に思いながらお断りの言葉を述べるしかなかった。

私たち団四郎味噌は三条別院の御坊市をはじめ、自社の商品をもってイベント出店することがたまにある。イベントにもよるが、ファンもついていて手前味噌ながらよく売れる。だが、この報恩講の辛みそは特別だった。こんなに短期間で飛ぶように売れたことは今までに経験がなかった。一重に親鸞聖人への敬虔な気持ちから、報恩講にむかう檀家さまのおかげである。また報恩講を無事に執り行おうと務める、お寺様とスタッフさんのおかげなのである。持ち帰った辛みそを食すとき、この報恩講で過ごした時間を思い出すこともあるだろう。また、報恩講に来られなかった方へのお土産にした時、報恩講への想いも一緒に渡すのかもしれない。

報恩講でしか味わえない特別な辛みそだけれど、もしも、もう少し気軽に手に入れることができるようになったら、辛みそにのせて、報恩講の想いが広がり、ごぼうさまのお心に触れる人が増えるのかもしれない。辛みそがそんなツールになったら、これほど嬉しいことはないと、味噌屋は思うのである。

藤井 康代 氏(糀屋団四郎四代目店主)


○次回の「三条別院に想う」は、

小林光紀 氏(第12組浄照寺前住職)より

ご執筆いただきます。

三条別院の責任役員を2010年より勤められた小林光紀氏が所属寺の住職を交代され、それに伴い別院責任役員を退任されました。次回は小林氏に、現在にいたるまでの思い出などを語っていただきます。

2022年4月6日

三条別院に想う

感染症流行下での街づくりについて(SANJO PUBLISHING)

【特別編⑲感染症流行下での街づくりについて】
▲2021年2月、感染症流行の真っ最中に、三条市本町の中央商店街に本屋SANJO PUBLISHING(サンジョウパブリッシング)ができました。むさしや菓子店の牧野さんに誘われ、一体どんなところなのか訪ねてきました!

▲事前に調べたところによると「まちを編集する本屋さん」をモットーに、「本屋さん、喫茶・軽食、編集・制作の三つの事業を育てていき、またものづくりをしたくなる環境をつくることを目的としている」ということです。空き店舗をリノベーションした三階建ての建物でした。現在は感染症流行下ですが、今年四月には公立四年制大学である三条市立大学も創設され、若者も増え、人の流れもかわりつつあるようです。とかく暗い話題に終始しがちな昨今ですが、積極的に「まちを編集する」ということの意味についてお聞きしてみました。


私は、三条市の中央商店街で本屋SANJO PUBLISHINGで働く町田と申します。三条別院の齋木さんより寄稿させていただく機会を繋いでいただき、ありがとうございます。

私たちSANJO PUBLISHINGは、地域おこし協力隊として中央商店街を中心としたまちなかのにぎわいと新たな主体の発掘、まちなかで活動するプレイヤーの起業支援を行うべく、本屋・喫茶店・編集と制作の3つの部門でそれぞれ活動しながら営業しています。
そして活動のテーマとして「まちを編集する本屋」というものを私たちは掲げています。

「まちを編集する」とは一体…? もしかしたら上からものを言うように聞こえるかもしれませんがそうではありません。

ものづくりの盛んな燕三条地域は、たくさんの作り手や企業、地域を担う人たちがいます。それぞれの分野で輝く方たちのことを私たちはどれだけ知っているのでしょうか。私自身もまだすべてをきちんと知っているわけではないというのが本当のところです。ただ知っていく過程で、その間に立って人と人、人と会社、人と地域/産業を繋ぎ、そこで新たな価値を生み出すこと、それが私たちの行いたいことです。

実際にどのように行うのか、各部門の活動の紹介とともに少し説明させていただきますね。
本屋部門では、一階部分で古本や新刊、また小冊子であるZINEなどの販売を行っています。また、月に1・2回の頻度でテーマを設け、そのテーマに合った本を持ち寄って話す読書会「好きな本を話そう」といったイベントを行い、新たな本や人・考え方との出会いや本を通じたつながりをつくろうと活動しています。

喫茶部門は、2階部分を使ったコーヒーやナポリタンなどを提供する喫茶店の営業を行っています。平日の夜には「夜ご飯」営業を行っていたり、月に1度ほどお酒を提供する「夜喫茶」の営業を行ったりしています。ゆったりと本を読みながら食事してもらい、ふとした会話から小さな交流やコミュニティができる場を目指しています。

編集と制作部門は、会社案内からフライヤーのデザインなど地域に関わる制作に携わっています。実際に地元の企業に取材に伺い、記事を書き、発信することで燕三条のことをもっと知ってもらうこと。そして付随して地域の繋がりを生み、アクションを起こせるような仕掛けや企画を行なっています。
上記のような各部門の活動を踏まえ、ものづくりを始めとしたいろいろな分野の本を届けることや人や企業の方からおすすめの本を伺って実際に店頭に置くこと 、食を通じた学びの場になること、実際の制作を通じた繋がりの創出やそこからアクションを引き起こしていくこと。
それらが「まちを編集する」ということにつながると思っています。


▲同行したむさしやの牧野さんも、さっそくコラボしたお菓子を開発!三条別院も何か一緒にしたいですね。
https://note.com/ncl_sanjo/n/n51f05aced1d2

最後に、三条別院さんにこのような機会を頂き感謝しております。
今後も三条エール飯を通じたイベントなどを一緒にさせていただければと思っております。また、本という深く沈むように考える媒体はお寺という場との相性も良いものだと感じているので、読書会や著者イベント等の会場などで使わせていただけたらなど考えております。

町田 憲治 氏
(SANJO PUBLISHING本屋部門)


○次回の「三条別院に想う」は、
糀屋団四郎
よりご執筆いただきます

【次回は特別編⑳感染症流行下で2年目のお取り越し】
▲お斎の席にて、参詣の皆さまに長く愛されてきた隠れた名品、辛味噌。沢山の要望にお応えして、2018年のお取り越し報恩講から、おみやげ限定販売をしております。お斎で提供されるものは、別院の御勝手衆に代々伝わるものですが、販売用のものは、新飯田の糀屋団四郎さんにお願いしています。今年の売れ行きはどうだったのか?お聞きしてみます。

2022年3月31日

講演会・お知らせ

結の会開催のご案内

真宗門徒になって

 

結の会では、毎年5、6月頃に研修会を開催しております。

今年度の研修会は、お二人の教区内僧侶を講師とした二部制での開催をさせていただくこととなりました。

新型コロナウイルス感染状況からZOOMでの参加も可能でございます。

皆さま方のご参加をお待ちしております。

日 時  2022年6月2日(木) 13時~16時 (受付開始:12時30分)

日 程  12:30受付 13:00開会式 13:20講義(第1部) 14:50休憩

     14:05講義(第2部)15:00座談 15:40まとめ講義 15:50閉会式

会 場  三条別院 本堂(三条市本町2-1-57 Tel 0256-33-0007)

講 師  第1部 佐々木 晋子さん(第10組行通寺坊守)

     第2部 鏑木 智子さん (第21組勝楽寺衆徒)

テーマ  真宗門徒になって

対 象  寺に生活する全ての若手女性、男性坊守

参加費 500円(研修冥加金) 

持ち物 真宗聖典、勤行本(赤本)、念珠、坊守章(お持ちの方)、筆記用具

申込み 下記案内チラシをご覧ください。

問合せ 三条教務所(担当:水野)TEL 0256ー33ー2805/FAX 0256ー33ー2847

 

詳細は下記チラシをご覧ください。

 

結の会開催案内(チラシ)

 

結の会スタッフ募集中  詳細はこちら   →  結の会スタッフ募集

坊守研修会(5月16日開催)の案内はこちら →  坊守研修会 開催案内

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