どんな日も、どんな時代も、そばにある。

三条別院|浄土真宗 真宗大谷派
三条別院|浄土真宗 真宗大谷派

最新情報
NEWS

2023年3月22日

ブログ

本のご紹介(東本願寺)

発行 東本願寺出版 

著者 松下俊英(教学研究所助手)

発刊 2023/3/20

頁数 80頁

価格 1,210円

蓮華や菩提樹をはじめ、仏典に登場する様々な植物たち。

そんな植物の名前の由来や、物語を、釈尊(お釈迦さま)の生涯をたどりながら、色彩豊かな絵とともに紹介。植物のみずみずしい世界と仏教の物語を味わう1冊。

購入をご希望の方は三条教務所までご連絡ください。(0256-33-2805)

2023年3月22日

ブログ

本のご紹介(東本願寺)

発行 東本願寺出版 

著者 延塚知道(大谷大学名誉教授)

発刊 2022/12/14

頁数 376頁

価格 2,420円(税込)

『大無量寿経』・『観無量寿経』・『阿弥陀経』――。
なぜ浄土真宗はこの浄土三部経に依るのか。
釈尊が目覚めた真実を説く数多の経典の中、ただこの三経に凡夫の救済の道理を見出した親鸞聖人の実践的仏道観に迫る一冊。

購入をご希望の方は三条教務所までご連絡ください。(0256-33-2805)

2023年3月16日

別院だより・三条教区通信

三条別院たより、教区通信3月号をお届けします

『三条別院たより』3月号、『三条教区通信』186号をどうぞご覧ください。

2023年3月11日

三条別院に想う

仏花について 白鳥 賢 氏(第15組本龍寺住職)

▲今回は、三条別院の立花講習会の担当をされている白鳥賢氏から執筆いただきました。正月から春彼岸の立花について、花材や立て方など、皆さん様々な工夫をされていると思いますが、立て方のコツ等について記していただきます。


三条別院報恩講の仏花を立てさせてもらうようになって10年以上経ったと思います。以前にもこの「三条別院に思う」で私が仏花を始めるきっかけや、仏花に対する思いを書かせて頂きましたが、今回は具体的に仏花の立て方について書いてほしいという依頼なので書かせて頂きます。

仏花を立てる場合、やはり材料は季節に合ったものを選びます。自坊では正月は「竹と松」、春彼岸は「桜」、6月の永代経法要は「夏ハゼと芍薬(しゃくやく)」、お盆は「ハラン」、秋彼岸は「紫苑(しおん)」、報恩講は「松とウメモドキ」といった具合です。お盆のハランは、夏の花材というわけではないですが、暑い時期でもわりに長持ちしますし、涼しそうに見えるので最近使っています。立てるのも簡単です。

花材の調達は、花屋さんからも買いますが、基本は自分で探します。門徒さんの庭先や畑のものを切らせてもらったり、山に行って探したり。材料については常にアンテナを張り巡らせて、毎日お参りに行くときもどこかに切らせてもらえる材料はないか探しています。私の先生は「お花は足で立てる」と言われますが、私は車を運転しながらでも探しています。お花立ては材料集めが終われば半分以上できたようなものです。以前「白鳥さんはお花のことばかり考えているんですね」と言われたので「はいそうです!」とお答えしました。

「竹」と「桜」の使い方を書いてほしいという依頼なので書かせてもらいます。竹を使った立て方ですが、今年の正月も竹と松を主にして立てました。竹は水揚げが独特で、それさえ分かっていれば難しいことはありませんし、かなり長持ちします。竹は切ってきたものをそのまま水につけておいても水揚げしません。すぐに葉が丸まってしまいます。ではどうするかというと、竹の節の中に水を入れてやります。竹の幹の裏側に穴をあけ節ごとに水を入れてやれば水揚げします。

穴のあけ方は、ドリルでも良いし、そうでなければ鋸で穴をあけたい場所に横に2本の短い切り込みを入れ、その間を金槌で強くたたくときれいに穴があきます。

もう一つのポイントは、竹の枝についてです。本堂に竹を使う場合かなり太いもの(直径8~10㎝くらい)を使います。そうすると何も手入れしていない竹ですと、そこから出ている枝は相当長く、その上懐に枝が無いために使えません。

それではどうするか。私が試行錯誤の上考え出したやり方は、添竹式です。

先ず真っすぐな太いきれいな青竹を中心に立てます。これには枝は要りません。(したがって水揚げも要りません)幹を見せるだけです。そしてその後ろに竹の先端に近い部分(幹は細いが枝が混んでいる)を添わせます。そうすると後ろの細い竹の幹は前の太い竹に隠れて見えませんし、前から見ると細い竹の枝があたかも太い竹の幹から出ているように見えます。もちろん後ろの細い竹には先程の水揚げ法を施します。添え竹は枝の出方によっては二本添わせることもあります。以上で竹の真が立て終わりです。枝の剪定は長い枝を切ったり、混んだところをすかす程度です。あとはそこに松や南天、葉牡丹、猫柳など正月らしい材料を添えれば完成です。それらの材料は正月近くなると花屋さんに売っています。以外に簡単です。写真を参考にしてください。

次に桜についてですが、自坊では春彼岸に使っています。普通の桜は春彼岸にはまだまだ蕾が硬いです。そこでまだ蕾の桜の枝を切ってきて、バケツの水につけたまま暖房のきいた部屋に入れておきます。そうすると1週間ほどで開いてきます。自坊の桜はいつも門徒さんのお宅からいただいてきます。この桜は染井吉野より少し早咲きで色もずっと濃いものです。ただ日光の当たらない部屋の中で咲かせると色が薄くなり丁度良い色になります。以前、染井吉野を加温して咲かせたことがありますが、色が薄くなりすぎて真っ白になってしまい見栄えがしませんでした。やはり失敗も勉強です。

春先になると花屋さんでは桜が出回っていますので買ってくるのも良いですが、かなりの量を使いますので花材代は覚悟してください。私は門徒さんからもらってくるのでただです。やはり使える花材がどこにあるか常に足で探しておくのが大切かと思います。

材料さえ手に入れば桜で立てるのはそれほど難しいものではありません。直真にしろ軒真にしろ途中に受筒を取り付けてそこに桜を挿します。受筒は竹でも良いのですが私はペットボトルを使うことが多いです。手に入りやすく、竹と違い肉が薄いので受筒を隠しやすいからです。受筒を取り付ける場所は直真ならば直径2~3センチくらいの心棒を立て、その途中に取りつけます。お花全体の高さの半分くらいの位置かと思いますが材料の長さによって多少変わってきます。その受筒に桜をたくさん挿して後で受筒をヒバかハランで隠します。あとは普通の仏花と同じように手に入る材料を役枝として入れれば完成です。

軒真の場合、受筒はボクの裏側に隠れるように取り付けます。取付位置や角度は桜を入れた時のことをイメージしながら決めます。数は真ならば2~3カ所取り付けます。ボクに添わせて取り付けますし、桜の枝がボクから自然に出ているように見せるため受筒も斜めに取り付けることが多いです。軒真の方が少し難しいかもしれません、直真の方が簡単で桜も量が少なくて済みます。とにかく一回やってみる事です。春彼岸頃はまだ寒いので桜の花もかなり長持ちします。ただ桜はかなり水を吸うので水ぎれにはご注意ください。

私は桜を使うときは松を一緒に使うことが多いです。桜と松は全く対照的な花材ですが、桜は松を添えることにより華やかさを増し、松は桜によって力強さが強調されます。全く違う性質の花材が一緒になることによりさらに美しさを増すように感じます。

以上ざっと書いてみましたが文章ではわかりにくいと思いますので写真を参考にしてください。

仏花が完成し本堂に荘厳したときは、自分が立てたものでありながら思わず手を合わせたくなります。そして今回の法要も頑張ろうという力が湧いてきます。この気持ちは仏花をやる人ならば必ず分かるはずです。「法要は荘厳で決まり、荘厳は仏花で決まる。」これが私の持論です。とにかく始めれば楽しいものです。一緒にやりませんか?

白鳥 賢 氏(第15組本龍寺住職)

 


○次回の「三条別院に想う」は、

    加藤 功 氏(三条スパイス研究所)

よりご執筆いただきます

▲次号は3月の春彼岸会でオリジナル精進カレー「釈迦礼弁当」をお願いしている三条スパイス研究所の調理人の加藤さんより執筆いただきます。精進カレーならではの工夫を含めて、三条別院への想いを記していただきます。

2023年3月10日

講演会・お知らせ

新コーナー「あの人に会いに行く」を公開しました

本日3月10日(金)より、Webサイトに新しいコーナー「あの人に会いに行く」を公開しました。様々な経歴、経験を持っている僧侶や門徒にインタビューを行い、お話をお伺いします。

今回お伺いしたのは新潟県長岡市にある安淨寺の安原晃(やすはらこう)住職。戦後の混乱の中で僧侶となった経緯や、宗務総長時代のエピソード、もうひとつの顔である俳人としての活動などについて、3回に渡ってお話をうかがいます。

明日11日(土)に第2回、明後日12日(日)に第3回のインタビューが公開される予定です。皆様どうぞご覧ください。

トップへ戻る