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三条別院|浄土真宗 真宗大谷派
三条別院|浄土真宗 真宗大谷派

三条別院に想う
MEMORIES OF THE BETSUIN

2017年11月28日

三条別院に想う

小松酒店さんに三条別院に想うを執筆していただきました!


とある銀行で「写真で見る三条の歴史展」というのがありました。その一枚に、昭和30年代の「本寺小路」の入り口を写した写真がありました。その写真には大勢の人々でごった返していました
この地域は三条の中心市街地で、昭和30〜40年代には多くの買い物客が、近隣からバスや電車に乗って集まって来ました。それが今では、車社会になり、郊外に大型店ができ、中心市街地にはいつの間にか人の気配がなくなりました。
三条中央商店街では、様々な取り組みをして来ました。イベントをやれば、それなりに人々は戻って来ましたが一時的なもので、なかなかお店に還元する売り出しにはつながりませんでした。
そんな中(1つ目)、若手から、地元にあるコンテンツを見直してそれを生かした取り組みができないか、という話が出ました。それは、「三条別院」を念頭に置いた発言でした。私自身今までのイベント型の売り出しに限界を感じていた矢先でしたし、もっと日常の中で、ゆっくりとした売り出し、それも毎年恒例の、というような形で、その時期が来るのを待ち望まれるような売り出しができたら、と思っていました。
そんな中(2つ目)、三条別院の斎木さんから、今回の「報恩講」を三条中央商店街と一緒に盛り上げることはできないか、とのお話がありました。
図らずも両者の思いが合致し「相思相愛」的な形となり、それからはトントン拍子に話が進んでいきました。
売り出しを終わって、結果としては、まだまだ改善点はありますが、手応えは感じています。来年も同様の売り出しを行いたいと考えています。
今回10月に報恩講の「のぼり」を商店街のアーケードに取り付けた時のウキウキ感は忘れられません。商店街全体が、「報恩講」色に染まった感がありました。
今後も「三条別院」の皆様と一緒にこの地域を盛り上げて行けたらと思います。目指すはあの昭和30年代の大勢の人々でごった返す本寺小路の写真です。

小松 正明

▲酒商 小松酒店
▲三条市本町1丁目9-5 TEL0256-33-0401
▲三条中央商店街とお取り越し報恩講の協力に際し、リーダーとして采配をふるわれた小松酒店の小松さんに執筆していただきましたが、お取り越しが終わっても、三条別院と中央商店街との協力は、まだまだ終わりません。なぜなら、そこに別院があり、そこに中央商店街があるからです。

2017年10月21日

三条別院に想う

コロネットから「三条別院に想う」を執筆していただきました!

昨年の11月、三条市本町1丁目で、地元の方々に愛されるパン屋さんを目指し「Bakery & Sweets Coronet」をオープンしました。
あまり宣伝せずにオープンしたにも関わらず、三条中央商店街の中にあることもあり、近所の方々に大変可愛がって頂いております。
商店街の近くに私の祖母の家があり、幼少期には毎日のように別院のお堂の周りや、松葉幼稚園の遊具で遊んでいた事を今でもよく思い出します。お取り越しも毎年の楽しみでした。
そんな、古くからの思い出が残る別院さんから【2017年8月 三条別院 朝の人生講座「生きる」】にて、講座を聞きに来た方へ配布する朝食用のパンを「ぜひ、コロネットのパンで!」と、有り難いお話を頂きました。私共初の共同開発という事で少々不安もありましたが、別院さんからたくさんのアイディアを頂き、当店自慢の小麦と、こだわりのトッピング、別院さんからのアイディアを活かせたパンを開発することができました。商店街の数ある店舗の中から当店を選んで下さりましたことを、感謝申し上げます。
例えば、三条別院が「御坊さま」と呼ばれていると聞き、ごぼうをトッピングした「ごぼう(御坊)サラダパン」。また、親鸞聖人があずきが好物だったという事で、たくさんのあずきを捻じり入れた「大納言スネイク」の二種類を開発しました。このパンはどちらにも国産小麦に黒ゴマをたっぷり練りこんだ、口に入れた途端香ばしさの香る、当店自慢の「ごまパン」を使用しておりますので、生地の美味しさもお楽しみ頂けることかと思います。
後日、お客様から「三条新聞にコラボパンの事、載っていたよ」「コラボパン別院さんでもらって食べたよ」「別院さんで食べたパンが美味しくて来ました」などという暖かいお言葉も頂戴し、お店の名前を知っていただける機会に恵まれるのと同時に、私共も、今以上にもっと美味しいパンを皆様にお届けしたいという意識を再確認する事ができました。
当店はまだオープンして一年も経たず、歴史ある商店街の中では新入りですが、今後も三条中央商店街が明るく、多くの人で賑わうものになる様、少しでもお手伝いできたらと思い本日も営業しております。
そして引き続き、三条別院さんで行われる秋彼岸会人生講座でも、前回の二種類コラボパンに加えて別院さんのイメージカラーである「グリーン」を取り入れるというアイディアにより、「野沢菜クリームチーズ」が完成いたしました!

スイーツ&ベーカリー コロネット
新潟県三条市本町1丁目2−18
電話 0256‐46‐8329
 
▲本町通りに昨年オープンしたコロネットさんには8月と9月の朝の人生講座で、オリジナルのパンを作っていただき、人生講座に彩を加えていただきました。
さらに11月のお取り越し報恩講に向けて、三条中央商店街と「お土産発掘ぐらんぷり」「名物食いだおれ選手権」「超難解スタンプラリー」を計画しています。現在計画中ですが、ホームページで情報を更新していくのでぜひご覧ください。

2017年9月4日

三条別院に想う

本寺小路の小山屋さんから「三条別院に想う」の執筆をしてもらいました!

本寺小路にある「日本料理 小山屋」という料理屋の倅です。三条別院には仕出し弁当のご注文をいただいたり、会合などで店のお座敷をご利用いただいたりと、平素よりお世話になっております。
私個人としても四十数年前に松葉幼稚園の園児として「ののさま」の教えを享受した身であります。家から近いこともあり境内が小さい頃の遊び場でした。雨上がりの砂場に行きますと、大きな水溜りになっていて、友達と川やダムを作り全身泥だらけになって薄暗くなるまで夢中で遊んだ記憶があります。
平成二十年、三条別院には特にお世話になった出来事がありました。当時私は三条商工会議所青年部に所属して、サービス創造委員会委員長でした。目指していた事は、三条のサービス業の密集地である本寺小路を活性化することでした。そのビジョンは「歴史、文化の風情が香る大人の街」を創造することでした。
本寺小路の魅力は、三条別院を中心に宿場町として繁栄した街並みです。旅籠屋、茶屋、貸し座敷などが軒を並べ、繁華街へ発展しました。のちに飲食店、スナック、クラブ、バーなどになり、情緒や風情を残し社交、遊興の場として親しまれています。しかし残念ながらかつてほどの賑わいはないのが現状です。
江戸時代から人々が娯楽を求めた場です。街には今ではなくなってしまた様々な娯楽がありました。映画館、パチンコ屋、色の付いた遊興施設、三条座という劇場もあったそうです。娯楽で再び活気を取り戻したい。寺町で花街である本寺小路に落語という娯楽を根付かせたい、と私は考えました。そこで当時の藤坂初裕輪番に、「本堂をお借りして落語会を開催したい」と相談しました。輪番より「街のためになるのでしたら何でもしてください」とありがたいお言葉をいただきました。「あかり寄席」という落語会を盛大に開催することができました。この落語会を皮切りにその後、私の店の座敷で小さな落語会を年に三回開催しております。これもきっかけのチャンスを与えていただいた三条別院への恩返しと思い、今後も落語会を続ける所存です。

小山 武則氏(日本料理 小山屋)

▲本寺小路にある日本料理「小山屋」には、親鸞聖人七百五十回御遠忌法要の際に、御遠忌弁当プロジェクトに関わっていただきました。また、本寺小路三和会でも中心的な役割を勤められています。
▲日本料理 小山屋 新潟県三条市本町2丁目6−24 TEL 0256-33-0731

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