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三条別院|浄土真宗 真宗大谷派
三条別院|浄土真宗 真宗大谷派

三条別院に想う

別院書道教室に入会して
天兒 匡 氏(第20組誓林寺住職)

▲今回は、別院書道教室に、新潟市から毎月、通っていただいている、20組前副組長の天児氏より執筆いただきました。


 三条別院書道教室東友会に入会して3年が経ちました。還暦を迎え定年退職を契機に苦手ではあっても住職として避けることのできない毛筆を基礎から習いたいと思っていたところ、たまたま大学時代の寮の先輩にお会いする機会があり、この書道教室を紹介していただきました。教室の会場が三条別院であったこともこの書道教室に入会した大きな理由です。「真宗宗歌」ではじまり、「恩徳讃」で終わる教室に書道ができる有難さを感じることができました。別院の報恩講の案内板書きのお手伝いも別院での教室ならではのこととうれしく思えます。

 教室は月2回、18時30分から20時までの一時間半です。集中して取り組むこの時間はあっという間に過ぎてしまいます。最初に『永』という漢字を半紙いっぱいに書くところからはじまりました。横線は三十度に筆を入れる、縦線は四十五度、止め、はね、右払い、左払いなど書道の基本が『永』という一文字にすべて含まれているということを講師の木原光威先生から優しくわかりやすく丁寧に教えていただきました。現在は毎月出される課題に取り組んでいます。基本の楷書だけでなく行書、草書の3種類の書体を提出します。半紙に漢字5文字をバランスよく書くことが難しく、よく先生から朱墨で直していただきます。最初に教えていただいた基本は常に意識しているつもりですがそれをつい怠ったり、雑になってしまうところも丁寧に指摘していただけます。そして何より沢山褒めていただく先生のおかげで私のやる気も倍増です。新潟市内に帰る車での50分は毎回充実感でいっぱいになります。先生から朱墨で直していただいた書は私の財産になっています。

 まだまだ未熟な私ですが条幅に力強く堂々とした作品が書けるようになることを目標にこれからも書道教室に通い続けたいと思います。皆様も三条別院書道教室東友会に入会してみてはいかがでしょうか。

 天児 匡 氏(第20組誓林寺住職)


○次回の「三条別院に想う」は、

    中冨 正純 氏(第23組福照寺)

よりご執筆いただきます

▲次号は三条声明会としてお取り越し報恩講をはじめ三条別院の法要・儀式に長く携わり、また23組の新組長に就任された中富氏に、執筆をお願いしました。

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