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三条別院|浄土真宗 真宗大谷派
三条別院|浄土真宗 真宗大谷派

三条別院に想う

声明と別院とのであい
中冨 正純 氏(第23組福照寺住職)

▲今回は、三条声明会としてお取り越し報恩講をはじめ三条別院の法要・儀式に長く携わり、また23組の新組長に就任された中冨氏に、執筆をお願いしました。


 多くのお寺の子供さんがそうだと思いますが、得度考査で初めて別院を訪れることが多いと思います。

 私も中学生の時に弟と2人、親に連れられて別院を訪れました。その時の事はほとんど覚えていませんが、9年前と6年前に自分の子供と得度考査を受けに子供と訪れた事を感慨深く感じました。

 私は、20年位前に別院で声明を教えているという事を知り参加しました。現在も実施している声明教室です。そこで当時の列座さんに本山で声明講習をやっている事を聞き、是非参加したい旨を伝えました。現在もそうですが人気の講習故に2年待たなければならないという事でした。別院では、その間お取り越し報恩講での掛役をやらせて頂き、儀式、作法を教えて頂きました。本山での講習は本科3年別科2年の課程で声明の研鑽をします。そこでは普段の自坊での法務のお勤めはもちろん、本山、別院での報恩講に出仕する為の声明を学びます。声明に興味を持ったきっかけは、遡る事25年前に、京都大谷専修学院に在籍時に体験した坂東曲との出逢いです。見たことも聞いた事もないインパクトの大きいお勤めでした。単純に自分もこれをやってみたいと思ったのです。その事を目標に講習を終えて、本山の報恩講に出仕して坂東曲を勤める夢が叶ったのです。実際お勤めしてみると、何とも言えない感動がありました。声をふり絞って念仏を唱えていると、今まで歩んできた人生の喜び苦しみ悲しみが呼び起こされるような感覚は、今も私の勇気になっている様な気がします。

 教区では准堂衆として声明会に属しており、基本声明講習での、得度を受ける方や葬儀式のお勤めの指導をしています。その他、寺院の落慶法要等への出仕や法要の式事をしたりします。

 私はこの度、組長の役を仰せつかりました。今年度は教区改編、慶讃法要があります。任期の3年間、組での行事の運営等をしっかりしていきたいと思います。

【お取り越し報恩講で御文を拝読する中冨氏】

 中冨 正純 氏(第23組福照寺住職)


○次回の「三条別院に想う」は、

    白鳥 賢 氏(第15組本龍寺)

よりご執筆いただきます

▲次号は三条別院の立花講習会の担当をされている白鳥氏から執筆いただきます。正月から春彼岸の立花について、花材や立て方など、皆さん様々な工夫をされていると思いますが、立て方のコツ等について記していただきます。

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