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2025年6月12日
今こそ「真宗再興」を学ぼう
6月の定例法話は井上円先生より「蓮如上人の教え」

2025年5月・6月・7月の定例法話は、聞思学場室長の井上円先生(上越市淨泉寺住職)をお迎えしています。
6月の法話の講題は「蓮如上人の教え」。先生からいただいた資料の中には、あまり知られていない蓮如上人の人物像にも触れられており、味わい深い内容となっています。
蓮如上人が遺された『御文』には、『教行信証』を深く読み込んだ者が、やさしく門弟に語りかけるような独特の深みとあたたかさがあります。毎月28日の法話会でも現在吉崎で読まれた2帖目を学んでいますが、毎回新しいうなづきがあります。
現代の不透明な時代・社会の中、本山の「御影道中の活性化プロジェクト」をはじめ、蓮如上人の「真宗再興」という事績が、あらためて私たちを惹きつけているような気がします。
三条別院では、毎月28日の宗祖御命日のつどいには蓮如上人の『御文』を続けて課題としています。そんな中、井上先生から「蓮如上人の教え」についてを講題にしたいと連絡がありました。資料の一節には、次のような記述もあります。
「蓮如上人は5人の妻を持ち、娘14人、息子13人の子供を設ける。但し重婚はない。生前中の死亡者は4人の妻・娘6人・息子1人計11人である。」
また、2023年の彼岸会の講師の太田浩史先生は、真宗再興上人と呼ばれる蓮如上人の由来について、「一子相伝」から「五箇寺相承」への転換を教えていただきました。
真宗人物伝〈5〉光尊院真詮(松金直美氏執筆)には下記のようにあります。
「親鸞聖人による「真宗相承ノ大事」について、2世如信上人(1235~1300)から8世蓮如上人までは本山の住職ただ1人に口伝されてきましたが、蓮如上人は、口伝が相承されず、末代に本山が断絶してしまうことをおそれ、一族のうちで「法義ノ器量」を選んだのが五箇寺の始まりといいます」
蓮如上人の教えとその生涯について、何気なく聞いてきた方も多いと思いますが、改めてしっかりと聞いてみると新たな発見があります。ぜひ一緒に、蓮如上人の声に耳を傾けましょう。
- 期日 2025年5月13日(火)(済)、6月13日(金)、7月13日(日)(全3回)
- 時間 13時30分から15時(法話、座談)
- 講師 井上 円 氏(高田13組淨泉寺、聞思学場室長)
- 講題 「蓮如上人の教え」
- 毎月13日の先門首(闡如上人)の御命日にあわせた法話会です。事前申込不要です。
- お持ちの方は『真宗聖典』第二版をご持参ください。
2025年4月9日
三条別院公開講座2025(伊藤嘉高氏)のご案内
自治体病院再編から地域づくりを考える―アクターネットワーク理論による調査を踏まえて
- 講師:伊藤 嘉高 氏(新潟大学准教授)
- 日時:2025年5月6日(火・祝)14時から16時30分
本年の三条別院公開講座は、新潟大学人文学部准教授で地域社会学/医療社会学/科学社会学(アクターネットワーク理論)がご専門の伊藤先生にお話しいただきます。
新型ウイルス感染症を経て、地域の医療体制が見直されたり、高齢化と人口減少が私たちの住んでいる地域に影響を与えていることがありありと感じられるようになってきた昨今、「本当の町おこしとは何か?」についてお話しいただきます。
「行政や全体の視点から考える町づくり」と、それに対置される「個人の生活の視点から考える町づくり」とのはざまで振り回されている(なかなか地域おこしの成果がみえない)ような状況から、違った視点で考えるきっかけになればと思います。地域づくりに関わる人も必聴です。

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【講師略歴】
1980年愛知県生まれ。2007年、東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。新潟大学人文学部・同大学院現代社会文化研究科准教授。社会学担当。〔主要業績〕栗原亘編・伊藤嘉高ほか著『アクターネットワーク理論-「モノ」であふれる世界の記述法』(ナカニシヤ出版、2022年)。B・ラトゥール著『社会的なものを組み直す―アクターネットワーク理論入門』(翻訳、法政大学出版局、2019 年)、J・アーリ著『モビリティーズ』(共訳、作品社、2015年)ほか。

2025年3月3日
第29回全戦争犠牲者追弔法会
三条別院では春彼岸会の初日(3月17日)の逮夜法要に第29回全戦争犠牲者追弔法会を兼修いたします。宗祖親鸞聖人は、「世のなか安穏(あんのん)なれ、仏法ひろまれ」
と世の人々に呼びかけられています。三条別院ではその願いの下、1995年の戦後50年の節目から全戦争犠牲者追弔法会を勤めています。

日程
3月17日(月)午後1時30分 逮夜法要掛兼全戦争犠牲者追弔法会
法要後法話 善了寺(柏崎市西山町) 巨谷 学 氏
法要
僧分の方は、全戦争犠牲者追弔法要への出仕(内陣出仕か外陣出仕)をお願いいたします。事前申し込みは不要です。当日出仕着帖にご記入ください。
法要次第
先 出 仕
次 総 礼
次 真宗宗歌
次 伽 陀 先請彌陀
次 御 経 仏説阿弥陀経 音木有之
次 経後短念仏止
次 総 礼
次 正信偈 草四句目下
念仏讃 同朋奉讃式
和 讃 専修のひとをほむるには
次第六首
次 回 向 願以此功徳
次 総 礼
次 退 出
誓いの言葉
以 上
衆会 13時
装束 直綴・五条袈裟・中啓・半装束念珠
一般出仕者の座次は内陣・外陣ともに着帖順となります。
2025年3月3日
2025年春彼岸会のご案内
真宗大谷派三条別院では3月17日(月)から19日(水)まで春彼岸会をお勤めします。18日には恒例の三条スパイス研究所と協力してつくった春の息吹を感じる精進カレー「釈迦礼弁当―sha curry lunch box」を冥加金2000円で提供します。法話は柏崎市の巨谷学氏、風巻和人氏、三条市の石塚亜里氏が行います。初日は「第29回全戦争犠牲者追弔法会」と兼修、中日は現在の東本願寺再建の際に起こった明治16年3月12日の尾神岳報尽碑の殉難事故についてお話しいただきます。

3月17日(月)午後1時30分 逮夜法要
※全戦争犠牲者追弔法会と兼修
法要後法話 善了寺(柏崎市西山町) 巨谷 学 氏
3月18日(火)午前10時 日中法要
法要後法話 祐光寺(柏崎市西山町) 風巻 和人 氏「尾神岳報尽碑の殉難事故について」
正午12時おとき(精進カレー釈迦礼弁当)
午後1時30分 逮夜法要
法要後法話 ひきつづき 風巻 和人 氏「尾神岳報尽碑の殉難事故について」
3月19日(水)午前10時 日中法要
法要後法話 長泉寺(三条市上保内) 石塚 亜里 氏

18日の釈迦礼弁当の申込みは10日(月)までにsanjo-betsuin@wing.ocn.ne.jpまでお申し込みください。
それ以外の法要の事前申込は不要です。
真宗大谷派三条別院 〒955-0071 三条市本町2丁目1‐57 電話0256‐33‐0007 駐車場有約60台
2024年12月29日
2024-2025三条別院除夜の鐘・修正会
三条別院では今年も除夜の鐘・修正会を行います。新年を三条別院の鐘とお参りで迎えませんか。皆様、お誘い合わせの上お参りください、お待ちしております。

2024年12月31日(火)23時30分受付開始
23時45分、輪番による第1打。引き続き参詣者の除夜の鐘。
深夜0時(2025年1月1日)より本堂にて修正会。
深夜0時30分頃より旧御堂で勤行、輪番による年頭の挨拶。
※22時から旧御堂を待機場所として開放し、仮整理券を配布いたします。また、旧御堂にて暖かい甘酒・ココア・振る舞い酒・大根煮を用意してお待ちしております。
【法語解説】
身自当之 無有代者 (『仏説無量寿経』)
〈身(み)、自(みずか)らこれをうくるに、たれも代(か)わる者(もの)なし。〉
身自当之 無有代者 〈身(み)、自(みずか)らこれをうくるに、たれも代(か)わる者(もの)なし。〉とは『仏説無量寿経』というお経の中で説かれているお言葉で、「生まれ持ったこの身は、他人と入れ替わることはできない」という意味です。 生きていく中での苦しく、悲しい様々な出来事はそう簡単には引き受けていくことはできないことです。ただ、肯定的に「代わる者がない」ということを「かけがえのない」と捉えると、「この身」・「この人生」は唯一無二のものと、尊く大切なものへと転換していくことができるかもしれません。