2008年3月11日
「ハンセン病問題」 in 高山 報告
行ってきました。飛騨高山へ。
何の為かと言いますと、「真宗大谷派ハンセン病問題
全国交流集会」に参加してきました。
今回で第7回目になります。前回までは、本山のある
京都で開かれることが多かったのですが、
(京都開催は4回・沖縄1回・草津1回)
今回ハンセン病療養所の無い地域で初めての開催となりました。
(あ、本山のある京都は別ネ)
そこでどの様になるか、気になっていましたが、
あけてびっくり。
参加者は300人を超え、地元はもとより全国津々浦々、
国内13園から、海外台湾からも駆けつけていてびっくり。
この問題は本当に深刻なことであると、改めて感じました。
開会式は、宗務総長から始まり、高山副市長まで壇上に上がり
「市を揚げて歓迎します」と結びました。又、高山市議会で
「ハンセン病問題基本法」の制定を全会一致で国に要請する
ことが決まったことの報告を受けました。
このことは、療養所の無い地域では初めてのことだそうです。
今回のメイン講師は、
全国ハンセン病療養所入所者協議会事務局長の
神 美知宏(こう みちひろ)氏を迎えて、
(人間に帰ろう‐高山で出会う私のハンセン病問題-)
をテーマでお話を頂き、その後三つの分科会で、
基本的な問題提起から療養所の将来構想、
そして私たちがこれから何をすべきかを皆さんで考え、
理解を深めていきました。
最終日は、高山別院で「ハンセン病隔離の歴史の中で亡くなられた
全ての人をしのんで」追弔法要が勤められました。
今回、療養所が近くにない場所ということで、
どれだけ理解を得られるか危惧する声が、とても多く聞かれたそうです。
でも交流集会のスタッフと高山教区が事前に多くの難問を一つずつ
クリアして行き、結果として高山市も巻き込んで大きなうねりを
作り上げたと感じました。
又、韓国、台湾のハンセン病療養所の問題も、
大きな問題として受け止めていかねばならないなど、
まだまだ多くの問題が山積しているハンセン病問題であるだけに
これからの活動がいよいよ重要になってくることを感じ高山を後にしました。
[報告]多田修(「差別と真宗」共学研修会部門スタッフ)