2006年2月8日
「同和」問題基礎講座報告
「同和」問題基礎講座報告
去る11月15日、本年度の「同和」問題基礎講座が、第22組善良寺住職 加藤祐晃師を講師にお迎えし、17組の清徳寺様を会場に開催しました。参加者は約30名。
この講座は推進員養成講座を終えられ、既に自坊で活躍されている推進員の方々と「なぜ真宗大谷派が部落差別問題を重要視するのか」を共に考える場となることを願い開かれた。
今回は「真宗と部落差別問題」と言う講題で講義を頂いた。そのなかで加藤先生は、被差別部落の人たちが東西本願寺の御門徒に非常に多いことをうけて、大谷派の「同和」問題に対する歴史的背景を説明された。「差別に苦しんでいる人たちが苦しみを抱えながら親鸞の教えを聞き、喜びを持って支えにして生きていた」と。『唯信鈔文意』から「すべて、よきひと、あしきひと、とうときひと、いやしきひと、無碍光佛の御ちかいには、きらわず、えらばず、これをみちびきたまうをさきとし、むねとするなり」、「いし、かわら、つぶてのごとくなるわれらなり」すべての人は同じなのである。親鸞はどんな人でも教えの門を開いていると説明した。
座談会では、活発な発言が聞かされ、「自分の身の回りの問題ではない」「我々は、どうすればいいのですか」「何をすればいいのですか?」という意見があり、それを丁寧に説明された。
「私たちは、あらゆる人たちを差別する心がある。誰しも人を傷つける差別する心がある。自分は煩悩をもった身であるが、人を差別して優越感を感じている。お念仏を申す心は口ではなく我が身が煩悩具足の身と自覚する気持ちが大切である」と最後に結ばれた。
「同和」共学研修部門幹事 22組 浄音寺 村山 秀映