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三条教区・三条別院 | 浄土真宗 真宗大谷派
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2020年勿忘の鐘の報告

新型コロナウイルス感染症のため、政府主催の九周年の東日本大震災追悼式典も中止になり、三条市の福祉センターでの追弔式典も中止となりました。

三条別院でも、参詣は自粛ということで、職員を中心にということでしたが、毎朝お朝事にお参りされる米山さん、浄圓寺の菊池さんも来てくれ、今年も勿忘の鐘を打ちました。

震災直後は最大870名ほどいた避難者も、現在では、29世帯73名と減りました。それがどのような事態であるかというと、こちらで就職した方や、故郷に帰られた方、亡くなられた方など、一概には言えず、なかなか複雑なものがあります。

三条別院・三条教区の子ども保養事業(新潟のお寺に泊まろう)等にも何度か顔を出していただいた佐竹紀さん(80)も、福島県南相馬市に昨年帰郷したそうで、三条での式典には出席する予定でしたが、「行ければよかったが、こうした状況では仕方がない」と寂しがっている、と新潟日報の記事にありました。

大津波によって全壊となった岩手県陸前高田市・本稱寺の佐々木隆道さんは、「忘れないでほしい」との願いを込めて、2012年3月11日午後2時46分、土中から発見された梵鐘を撞き、法要を勤められました。

飛行機をはじめ科学技術が進歩して人々が世界中を高速で大量に移動するようになってしまった今、感染症の拡大の速さも過去とは比べられません。仏教は2000年以上前から人間の「進歩」を自我の拡大と捉え、それに懐疑的でした。

三条別院でも、梵鐘の後に、法要を勤めました。行事などを自粛している今だからこそ、仏さまの前に座り、仏教徒として今、何をできるのか、静かに考えてみたいと思います。(斎木)

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