どんな日も、どんな時代も、そばにある。

三条別院|浄土真宗 真宗大谷派
三条別院|浄土真宗 真宗大谷派

三条別院に想う

別院へのご縁、心の距離 安原彰子 氏(中越12組安淨寺坊守、新潟教区坊守会長)

▲例年お取り越し報恩講では坊守会役員の皆さまにも加勢をお願いしております。無事に円成を迎え、新潟教区坊守会長の安原彰子氏に執筆いただきました。


今までの私にとって三条別院は、年に一回報恩講に組の団体参拝で訪れる所でした。かつては今のようにバスが境内に入れず、ちょっと離れた所から歩くのですが、だいたいお天気が荒れるんで す。傘もさせない程の雨風の日が多く、よく支度していかないと大変な目に合う日でした。本堂内も本当に寒くて、一応若かった私は遠慮してストーブの近くには座らず、とにかく着込んでお参りしたものでした。

それが地球温暖化の影響か、今年は戸を開け放していても大丈夫なくらいでしたね。半袖の子もいました。当時からすれば考えられません。誰かが戸を開けたものならすーっと外の冷たい風が入ってきて一斉に皆がそちらを睨んだものでした。

そんな係わりしかなかった私ですが縁あって、今年度より教区の坊守会長を務めさせていただくこととなり、今までより三条別院が近い存在へと変わってきました。正直、物理的な距離もあって三条別院までの道のりを面倒に感じていましたが、会議に総会、研修会、報恩講のお手伝いと通うウチに不思議と距離も縮まったような気がしています。私の場合、子どもたちも巣立ち、まだそれほど歳も取っていない今だから通えるというのもあると思います。が、通い慣れればどなたもそんなものなんじゃないかと思います。遠いと感じておられる皆さんも、どうかご縁のある時、足を運んでみてください。心の距離が縮まると近く感じてくるものです。

 高齢化の波とコロナ後で、なんとなくお参りが少なくなってしまった今、まず寺族の私たちが三条別院に集いお参りしましょう。人が集まるところに、人が集まってくるものです。これはまぁ、私が心配することではないので、まず私がお参りいたします。南無阿弥陀。

 合掌

【お取り越し報恩講にて。中央が安原氏】

安原彰子 氏

(中越12組安淨寺坊守、新潟教区坊守会長)


○次回の「三条別院に想う」は、

    堀川 龍志 氏(第16組淨專寺)

よりご執筆いただきます

▲2023年11月のお取り越し報恩講より掛役習礼に参加してくれた堀川さんが、実は芸人「堀川ランプ」としても活躍しているということで、次回は今の心情を執筆して頂く事になりました。

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