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三条別院|浄土真宗 真宗大谷派
三条別院|浄土真宗 真宗大谷派

三条別院に想う

報恩講掛役としての想い

堀川 慶樹 氏(第16組淨專寺)

私は、三条別院からの案内がきっかけで、何回か掛役を務めさせていただきました。最初は不安ではありましたが、仏具の扱い方や和蠟燭の灯りの点け方などを学ぶことで、法要のお手伝いをさせていただく素晴らしさを感じ取りました。掛役は法要や儀式などの進行を円滑に進める重要な役割を果たす仕事です。僧侶や他の参加者と共に協力して作法、道具の準備、仏具の運搬などを担って執り行っています。掛役は表立たない仕事だと思いますが、お参りしている方々は、注目して見ていると思っています。

法要では、始まる一時間前に梵鐘を撞き、三十分前に太鼓で装束案内を知らせ、出仕する際に喚鐘を鳴らして知らせます。私たち掛役は、法要が始まる前は準備で忙しく動きます。立てる蝋燭と立て替える蝋燭を作る準備です。皆さんが使っている誕生日の蝋燭の大きさではなく、二の腕の大きさと太さの和蝋燭を準備するのです。皆さんはライターやマッチなどで火を点ければ良いと思うかもしれませんが、和蠟燭の場合はそういうわけにはいかないのです。和蠟燭は、火をつける前に芯を焼く必要があり、焼く際もこつがいります。蝋燭を回転しながら焼いて、芯の天辺に長い針を刺して空気の通り道を空けることで本当に点けたことになるのです。私は初めての掛役で、和蠟燭の点け方に手順があることに驚きました。そのほかに焼いた香炭を焼香ができるように火舎香炉に入れることや、法要中に燃えている和蠟燭の芯を切るための切燭の切った芯を入れる芯切壺を準備します。報恩講などで使う和讃本で読む場所に小説の栞に似た字指しを挟んでいきます。

とにかく、私たち掛役の仕事は、法要の進行を円滑に進めていく重要な役割だと思いました。私は掛役の仕事に誘っていただき、本当によかったと思っています。大谷派の作法は、資料には書いてありますが、実際にやってみなければ分からないことが沢山あると思います。私は失敗もありましたが、再度挑戦させて頂き、上手くいったときは達成感がありました。法要は、出仕頂いている方々と、それを支えている掛役の両輪で成り立っていると思います。私は、これからも別院の法要の掛役をさせていただきたいと思っています。来年の報恩講に向けて、研鑽していきたいと思っています。

○次回の「三条別院に想う」は、

家本 久和 氏(横浜別院列座)よりご執筆いただきます。

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