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三条別院|浄土真宗 真宗大谷派
三条別院|浄土真宗 真宗大谷派

三条別院に想う

感染症流行下での街づくりについて(SANJO PUBLISHING)

【特別編⑲感染症流行下での街づくりについて】
▲2021年2月、感染症流行の真っ最中に、三条市本町の中央商店街に本屋SANJO PUBLISHING(サンジョウパブリッシング)ができました。むさしや菓子店の牧野さんに誘われ、一体どんなところなのか訪ねてきました!

▲事前に調べたところによると「まちを編集する本屋さん」をモットーに、「本屋さん、喫茶・軽食、編集・制作の三つの事業を育てていき、またものづくりをしたくなる環境をつくることを目的としている」ということです。空き店舗をリノベーションした三階建ての建物でした。現在は感染症流行下ですが、今年四月には公立四年制大学である三条市立大学も創設され、若者も増え、人の流れもかわりつつあるようです。とかく暗い話題に終始しがちな昨今ですが、積極的に「まちを編集する」ということの意味についてお聞きしてみました。


私は、三条市の中央商店街で本屋SANJO PUBLISHINGで働く町田と申します。三条別院の齋木さんより寄稿させていただく機会を繋いでいただき、ありがとうございます。

私たちSANJO PUBLISHINGは、地域おこし協力隊として中央商店街を中心としたまちなかのにぎわいと新たな主体の発掘、まちなかで活動するプレイヤーの起業支援を行うべく、本屋・喫茶店・編集と制作の3つの部門でそれぞれ活動しながら営業しています。
そして活動のテーマとして「まちを編集する本屋」というものを私たちは掲げています。

「まちを編集する」とは一体…? もしかしたら上からものを言うように聞こえるかもしれませんがそうではありません。

ものづくりの盛んな燕三条地域は、たくさんの作り手や企業、地域を担う人たちがいます。それぞれの分野で輝く方たちのことを私たちはどれだけ知っているのでしょうか。私自身もまだすべてをきちんと知っているわけではないというのが本当のところです。ただ知っていく過程で、その間に立って人と人、人と会社、人と地域/産業を繋ぎ、そこで新たな価値を生み出すこと、それが私たちの行いたいことです。

実際にどのように行うのか、各部門の活動の紹介とともに少し説明させていただきますね。
本屋部門では、一階部分で古本や新刊、また小冊子であるZINEなどの販売を行っています。また、月に1・2回の頻度でテーマを設け、そのテーマに合った本を持ち寄って話す読書会「好きな本を話そう」といったイベントを行い、新たな本や人・考え方との出会いや本を通じたつながりをつくろうと活動しています。

喫茶部門は、2階部分を使ったコーヒーやナポリタンなどを提供する喫茶店の営業を行っています。平日の夜には「夜ご飯」営業を行っていたり、月に1度ほどお酒を提供する「夜喫茶」の営業を行ったりしています。ゆったりと本を読みながら食事してもらい、ふとした会話から小さな交流やコミュニティができる場を目指しています。

編集と制作部門は、会社案内からフライヤーのデザインなど地域に関わる制作に携わっています。実際に地元の企業に取材に伺い、記事を書き、発信することで燕三条のことをもっと知ってもらうこと。そして付随して地域の繋がりを生み、アクションを起こせるような仕掛けや企画を行なっています。
上記のような各部門の活動を踏まえ、ものづくりを始めとしたいろいろな分野の本を届けることや人や企業の方からおすすめの本を伺って実際に店頭に置くこと 、食を通じた学びの場になること、実際の制作を通じた繋がりの創出やそこからアクションを引き起こしていくこと。
それらが「まちを編集する」ということにつながると思っています。


▲同行したむさしやの牧野さんも、さっそくコラボしたお菓子を開発!三条別院も何か一緒にしたいですね。
https://note.com/ncl_sanjo/n/n51f05aced1d2

最後に、三条別院さんにこのような機会を頂き感謝しております。
今後も三条エール飯を通じたイベントなどを一緒にさせていただければと思っております。また、本という深く沈むように考える媒体はお寺という場との相性も良いものだと感じているので、読書会や著者イベント等の会場などで使わせていただけたらなど考えております。

町田 憲治 氏
(SANJO PUBLISHING本屋部門)


○次回の「三条別院に想う」は、
糀屋団四郎
よりご執筆いただきます

【次回は特別編⑳感染症流行下で2年目のお取り越し】
▲お斎の席にて、参詣の皆さまに長く愛されてきた隠れた名品、辛味噌。沢山の要望にお応えして、2018年のお取り越し報恩講から、おみやげ限定販売をしております。お斎で提供されるものは、別院の御勝手衆に代々伝わるものですが、販売用のものは、新飯田の糀屋団四郎さんにお願いしています。今年の売れ行きはどうだったのか?お聞きしてみます。

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