報恩講とは、親鸞聖人の命日に営まれる法要です。
浄土真宗の開祖である親鸞聖人は約750年前、1262年11月28日にその生涯を終えました。人生50年と言われた時代に、90歳という長寿を全うされたそうです。報恩講とは、「恩に報いる集まり」のことで、毎年親鸞聖人の命日の前後に執り行われます。「お取越(とりこし)」や「お引上(ひきあげ)」と呼ばれることもあります。親鸞聖人との出会い、そしてともに念仏をして生きる人々との出会いに感謝し、自らの在り方や生き方について尋ね考える、浄土真宗の中でもっとも大切にされている仏事です。
法話を聞いたり、お斎(おとき)をいただいたりします。
報恩講は全国各地の浄土真宗の寺院で営まれます。三条別院では、手を合わせて念仏を称えたり、法話を聞いたり、お斎(おとき)をいただいたりします。お斎は農家からのお供えの新米や野菜を使い丹精込めて作られた料理で、毎年この味を楽しみにいらっしゃる方も少なくありません。報恩講にはたくさんの人々が集まるため、久しぶりの再会を喜ぶ声もあちらこちらから聞こえてきます。
誰でも参加できます。初めての方もお気軽にどうぞ。
大勢の方がお参りに訪れる報恩講は、誰でも参加できる開かれた仏事です。期間中はいつ来ていただいても、いつお帰りいただいても構いません。ご家族やお友達を誘って、もちろんお一人でも、ぜひお参りください。