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三条別院|浄土真宗 真宗大谷派
三条別院|浄土真宗 真宗大谷派

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2021年12月23日

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靖国問題研修会部門・「靖国問題」交流学習会

高田教区靖国部門研究班、三条教区靖国問題研修部門合同会

第17組 光照寺 新田直美

11月18日~19日、高田教区靖国部門研究班と互いの教区での活動紹介、今後の交流などに関して初めての合同会が開催されました。高田では教区教化委員会組織とは別に活動しており、予算潤沢ではない中でも講義録の発行や定期的なリーフレットの制作など、積極的な発信はとても参考になるものでした。また、研究班として実際に行政への抗議、デモ活動に参加した話を聞くことも出来ました。抗議に際しての行政の対応を「都合が悪くなれば、本質そのものをそらしていく態度だった。」との班員の話は、とても印象深く残っています。

翌日は太平洋戦争時、直江津にあった捕虜収容所跡地に整備された平和記念公園と展示館を見学しました。1942年オーストラリア兵捕虜300人が収容され、後に寒さと飢え等で60人が死亡。終戦後は収容所職員15人がその責任を問われ、8人が処刑されました。展示館には戦争がもたらした悲しい歴史が数多くあり、この小さな公園に、そう言う過去がある事を知らない市民も多いと聞きました。

この報告を書いている80年前の今日、悲劇の始まりである真珠湾攻撃の日。「当時なぜ国民が戦争を受け入れ、協力することになったのか。という難しい重い問いを明らかにする事が歴史の教訓になるのではないか。」とTVで研究者が話しています。戦争を知らずとも本質をそらすことなく、丁寧に考え部門で学んで行きたいと思いました。

2021年11月16日

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本のご紹介(東本願寺)

 

著者 尾畑 文正 氏

発行 東本願寺出版

発刊 2021/11/10

頁数   31頁

価格 165円(税込)

 

 

約800年前の鎌倉時代に親鸞が開いた浄土真宗。お寺の数も多く、日本人にはいちばん身近な仏教の一つであるにもかかわらず、その中身はよく知られていないのでは⁈ そこで、浄土真宗にまつわる素朴な疑問から、教えや歴史などをQ&A形式でわかりやすく紐解く小冊子です。特にQ2、Q7は浄土真宗において大切な内容が語られております。
手軽なサイズで持ち運びや郵送にも便利なため、ご寺院から門徒さんへお配りいただく施本としても最適です。

また、本書は2021年度三条別院お取り越し報恩講で先行販売をさせていただきました。開催期間中に完売するほどの人気の一冊でございますので是非お買い求めください。

購入をご希望の方は三条教務所までご連絡ください。(℡:0256-33-2805)

2021年10月27日

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長岡地区・新潟地区合同女性研修会 開催報告

開催日:2021年10月8日(金)

テーマ:「『正信偈』に学ぶ~人身受け難し~」

講 題:「人間の故郷」

講 師:齊藤 研氏(第15組 正樂寺)

報 告:青山 えい子(第15組 淨福寺・女性研修会部門スタッフ)

 

テーマ「正信偈」に学ぶ~人身受け難し~のもと、「人間の故郷」の講題で齋藤 研氏からお話を頂きました。

遠くは佐渡からもお越し頂き57名の参加者でした。コロナ対策に十分配慮し、昼食・座談を入れた長時間(10時~16時)の企画でしたが、皆様のご協力のおかげで無事の一日を終える事が出来ました。

故郷のイメージを先生は、落ち着いて過ごせる場所、安心できる場所、いつでも帰れる場所と抑えて下さり

先人たちの数々の詩を紹介しながらあなた自身は?と問いかけられました。

講師の齊藤研氏

 

「ただいまーおかえりー」の呼応が家庭の柱になっていますか?

私は、2年前の朝ドラ「エール」の最初のテーマソングで若い古関裕而と金子さんが砂浜に音符を書くシーン!あの海を見たときに「あ!表浜ノ海(愛知県)」と直感で叫んでいました。懐かしく、子供の頃遊んだこと等心が騒いで故郷の事を思い出さずにはいられませんでした。今両親も7人兄弟姉妹も誰もいませんし、夫の転勤で住むところも転々としていましたので私の故郷(居場所)は現在住んでいるここだとずっと思っていたのですが忘れていたものがこんな形で出てくるなんて…こみあげてくるものは何だろう、その時ふと思ったのです、忘れていた生まれ故郷を突然思い出したように、「お浄土は還るところ」私たちの還るお浄土があるのだなと。「安楽国にうまれる」とお聞きしても、素通りばかりでうなずけなかった私が、無量のいのちに包まれているのか、それとも貫かれているのかもと思ったのです。 初めて、彼岸・お浄土から呼びかけられている南無阿弥陀仏が一瞬聞こえたような気がしたのです。

各班別座談の様子

 

3毒にまみれた(自分自身が生み出している毒は決してなくならないし消えない)私達に、いつでも許してくれている眼差しがある(南無阿弥陀仏の薬)その南無阿弥陀仏に生きた人々の歩み、いのちの詩を聞いていこう、うたっていこうと今現在の私を受け止めてくださる一日でした。

先生のお話を聞きたいこれはもちろんですが、寂しさや不安をいっぱい背負って生きる私たち、誘ってくださる朋がいて、この時だからこそ阿弥陀様の前で一緒に食したり(黙食でつらい…)お話がしたいんだな、笑顔や、本音が出たりで皆様生き生きとされていました。このような場を欲していらっしゃると強く感じました。

合掌

2021年10月27日

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秋季声明講習会 開催報告

開催日:2021年10月4日(月)

内 容:『葬儀・中陰勤行集』を中心とした在家葬儀・中陰勤行を学ぶ

講 師:泉 康夫氏(本山堂衆)

報 告:島津 崇之(第18組 満行寺・声明講習会部門幹事)

 

コロナ禍における緊急事態宣言解除後の講習会でしたが、38名の方より受講していただきました。女性の受講者も10名と少しずつ増えてきているように思います。

今回は、旧御堂にて講義形式で行いました。泉先生より資料をお持ちいただき、昭和6年に出された『末寺法式作法』と昭和47年の『葬儀並びに葬儀前後の行事について』(葬儀・中陰勤行集付録)を比較して、本来の意味を尋ねながら、より詳細に学ばせていただきました。

 

秋季声明講習会 講義の様子

 

また、葬儀は地域性が強く表れるため、先生の話を受けて、受講者からも地元のちょっと変わった不思議な風習の話が出るなど、非常に和やかな和気あいあいとした雰囲気で進められました。

午後からは、勤行集の葬儀次第に沿って「伽陀」「勧衆偈」…「路念仏」…「和讃 本願力にあいぬれば」まで、声を出してあらためて節符の扱い方、葬儀勤行の味わいを学ばせていただいきました。

講師の泉康夫氏

 

葬儀には、さまざまな地域の風習(主に「死」に対しての忌まわしさの表れがそれらの風習をかたどっているように思います)があると前述しましたが、商業ベースで執行されている昨今の葬儀も無機質を装いながらもなお、「死」を遠ざけようと躍起になっている様に見えます。

開会式で西村駐在教導が、〔真宗の儀式の回復を〕とご挨拶されました。生の成れの果てとしての葬儀ではなく、〔生も死もまた我等なり〕という意味を問いなおすべきと思います。

教えに真向いになるという事は、自ずから儀式にも真向いになる事と思います。

2021年10月27日

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教区坊守研修会 開催報告

開催日:2021年9月7日(月)

テーマ:「遇縁(ぐうえん)の存在~これからの私を大事にしませんか?~」

講 師:佐々木 晋子氏(第10組 行通寺)

報 告:松原 直子(第16組 極成寺・教区坊守会役員)

 

九月七日の坊守研修会で、ご講師をされた佐々木晋子先生とは、女性研修会で御一緒に活動させていますので、今回の講演会は、とても楽しみにしておりました。

晋子先生は、お父様がお寺の次男でサラリーマンをされていて、お念仏のない生活をされていたのですが、突然お父様がお寺を継ぐ事になり、柏崎の自坊に戻られ、晋子先生は新生活を送る事になったそうです。

のちに就職をし、隣の席だった男性と偶縁の結婚をされ、お子様を授かり、保育園から帰って来て手を合わせ「私たちは、仏様の子供です」と言ったのを聞いて驚きと共に痛感したそうです。

そして、お父様が60代で病気になり、病床の中動けない身体で「俺はこれからだ」と言われた事に、私は、このさき自分がどうなるか分かっておられるのに、この言葉が出るお父様の人間の凄さを感じました。

講師の佐々木晋子氏

 

晋子先生が、お父様に「お寺の話は、誰に聞けばいい?」と聞いた時に「阿弥陀様に聞いてごらん」と仰られたそうです。

私は「自分の身、我が身に聞くこと、問うこと」と思いました。

座談では「真宗学院で、ご一緒でしたが、あのような人生を送られていたのは知らなかった」と話された方がいて、私は、一人一人に誰も変わる事のない歩みがあるのだと思いました。それと共に、女性研修会という偶縁で出遇わせて頂いた佐々木晋子先生に、もっと深くお話を聞いてみたいと思いました。

 

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